小顔矯正に効果はある!?ケア法から詐欺事例も紹介
小顔になりたいんだけどいいサロンないかなー?
この悩みにはあまり意味がありません。
そもそも小顔に矯正できないからです。
※骨格は縮めれない、という意味です。
顔が大きくなる原因は、
- むくみ
- 太った
これだけなので…。
また、小顔矯正には“曲者”が潜んでいるので?分かりやすくお話してまいります。笑

目次
そもそも小顔に矯正できない
女性のフリー画像-1024x682.jpg)
小顔矯正と聞いて、
興味津々♪の方から、
詐欺じゃない?という方まで、
色々なイメージがあると思います。
確かに小顔矯正は詐欺まがいの手法として行われることもありますが、“広義においてはただの小顔ケア”にすぎません。
ただ、そのニュアンスが曲者です。
あくまでも小顔効果の仕組みを正確に伝えて行うのであれば問題ありません。
しかし、“矯正”というと歯列矯正のように骨に働きかけるイメージがあるのではないでしょうか?
そのため、もしあなたが小顔の施術を受けるなら、その辺りについてはしっかりと理解しておくべきです。
簡単には、
- ×骨を動かす
- 〇体液が滞らない環境を維持する
というわけで、正しい“小顔ケア”についても解説してまいります。
頭蓋骨の仕組み
頭蓋骨は、(色分けされた写真のように↓)いくつものパーツによって構成されています。

頭蓋骨の各パーツは生まれたときから繋がっているわけではありません。
出産時はチューリップのような骨の集まりで変形可能、
- 生まれてくるとき狭い産道を通るため
- 脳の成長を損なわないようにするため
と言われ、
成長とともに繋がり、繋ぎ目は脳を守るためガッチリ!骨化していきます。
一見ひび割れのような各パーツの繋ぎ目を「縫合線(ほうごうせん)」といいます。
縫合線が“骨化する”ということはまさに頭蓋骨が一枚岩になるということ。
そのため頭蓋骨が動くのは関節部分のアゴだけです。
しかし、この縫合線が曲者です。
いや、ホントは曲者でも何者でもないんですが、“動く論者”につけ込む隙を与えているんですね。
“この縫合線には隙間があり動く”、という主張になっているんですよ。
でも、縫合線はカッチカチに骨化して隙間はありません。
大人の頭蓋骨、顔面骨の縫合線は完全に閉鎖しているのは当たり前のことで、隙間なんてものはありません。
高須クリニックのHPから引用
小顔矯正は詐欺?景品表示法違反例
詐欺的であるという理由で消費者庁から指導を受けた事例としては、「即効性と持続性に優れた施術」を謳い文句にした、美容整体協会が有名です。
施術料は顔の1カ所あたり21万円、最高で84万円(4カ所)。
このとき行った、有名女優やモデルを使った宣伝がかなり強烈で多くの人から“数億”の荒稼ぎをしました。
小顔矯正施術は骨に働きかけて、ほうごう線を詰めるだけでなく、主にえらの骨や頬骨に優しく力を加え内側に入れていきます。いくらダイエットをしても骨格が変わらなければ小顔には限界があります。その限界をなくして理想の輪郭を手に入れることができるのです。
美容整体協会(過去のHPから引用)
もう一件、こちらは磯部美容整体Vセンターのウェブサイトから。

(ずっとウェブ上にアップされ公開処刑されたままの画像。)
こちらも有名人に口コミを拡散させ、ゴッドハンド・カリスマと呼ばれていました。
消費者庁 News Release(小顔サービス事業者9名に対する措置命令)
ところが彼らが行っていた施術は効果がないという人が大勢出てきたため、詐欺ではないかと騒がれたのです。
実際、レントゲンを撮ったりCTで測定すれば効果の有無は簡単にわかるのですが、彼らは根拠をまったく示せませんでした。
結局、彼らが行っていたのは、
- 社会的欲求
- 承認欲求
- 自己実現欲求
を巧みに刺激する、ただのインチキ整体だったのです。
言葉の微妙な意味合いの問題で、小顔矯正自体がまったくのウソではないものの、骨を動かすという主張に根拠はなにもありません。
小顔矯正というと、手でグ、グ、グっと骨格を縮めるイメージがあるのではないでしょうか?
もちろん、「正しくない状態を正しくする」ということであれば矯正でも問題ありません。
しかし、「矯正(強制)的に治す」のではないので「ケアをする」が適切でしょう。
(正しい小顔ケアについては後ほど解説しますのでこのまま読み進めてください。)
正しい小顔ケアを矯正というなら、単なるボディマッサージも全身矯正になってしまう感じです。
小顔矯正したいって方は、注意してください。
→ ×骨を動かす。
顔が大きくなる原因について

日韓の小顔矯正で有名な、
さきほどの美容整体協会の会長にしても、
韓国骨氣(コルギ)法の創始者にしても、
顔がとってもデカいです。
(私も顔がデカいです。)
ぱっと見、骨格的なものもあるようですが+脂肪ですね。
(逆に骨格は変えれないイイ見本かも。)
もう一つ、顔が大きくなる原因はむくみ。
朝起きると顔がむくんでるー!って経験も多くの方にあるのではないでしょうか。
寝起きの一時的なむくみは問題なかったとしても、慢性的な水分(体液)の滞りはほっておけません。
※体液とは、血液・リンパ液・組織液のこと。
顔が大きくなる原因は「太ったか・むくんでいる」だけで、骨格自体を変えるのは美容整形の領域になってきます。
その価値観やリスクの捉え方は人それぞれだと思いますが、健康がベースにないといけませんよね。
小顔のケアをする場合、“木を見て森を見ず”ということにならないように、お顔だけでなく体全体を俯瞰する視点を持ってください。
小顔アイテム(パオ・ベルト・ローラー)の効果は?
いろいろ出回っている小顔アイテムの効果ってどうなの?
という疑問に私なりの見解でお答えしたいと思います。
“私なり”というのは実際に使ったことがないから。笑
ですが、この辺りは本質を理解していると分かるものです。
まず、TVのCMで見る「フェイシャルフィットネス パオ」。
「くわえて振るだけ。」
首を振ることで、バーが大きく揺れ筋肉に負荷をかけるという“顔筋トレ”。
垂れ下がりを防ぐ、ボディメイクならぬフェイスメイクです。
効果があるかどうかの判断材料は簡単には一点。
「顔の筋肉に大きな負荷をかけることができる」というところ。
使用して筋肉にしっかりと負荷がかかっていればリフトアップの効果が期待できるでしょう。
対して、「小顔矯正ベルト」はどうでしょうか?
文字通りベルトのようなもので、
- フェイスラインのリフトアップ
- 引き締め効果で二重アゴ解消
- 発汗作用でスッキリ小顔に
ですが、
リフトアップには筋トレが必要ですし、二重アゴ解消にはダイエットが必須です。
なので効果はなにもありません…。
また、「小顔ローラー」はどうでしょう?

2つのローラーで挟んでコロコロとリフトアップ。
ですがベルトと同じ理由でダメです。
でも、マッサージとしての血行促進効果はあるでしょう。
しかし、、、このコロコロが曲者です。
顔の肌をコロコロ刺激することで肝斑の原因になります。
肝斑って、頬の辺りが茶色くぼんやり黒ずんでいるヤツ。
シミの原因は紫外線で、
肝斑の原因は肌への刺激も関係しています。
また、肌の弾力を保つコラーゲンなどを破壊してしまいたるみの原因にもなりかねません。
それほど顔は繊細な部位だということを知っておいてください。
正しい小顔ケア
小顔ケア(矯正)は骨格を縮めることでも一時的に水分を流すことでもなく、頭・首・肩・デコルテ周りをほぐして体液が滞らないようにすること。(顔はデリケートなので、むやみに触らないほうが無難です。)
さきほど、顔はとても繊細な部位とお伝えしました。
ただでさえ毎日、化粧をしたり落としたり、
さらにせっせとローラーや手でマッサージを繰り返していると、肝斑を誘発したり悪化したり、一時的にはリフトアップ効果を感じても将来的にはたるみの原因になったりと、逆効果になる恐れがあります。

顔の表情筋は薄く脆弱ですし、いつも紫外線(or日焼け止め)の刺激を受けているので…。
そこへ、
マッサージでこすり、さらにゴシゴシ拭き取る。これではお肌が悲鳴を上げます。
皮膚科の診察室から:教えて!スキンケアのポイント ー マッサージ
「頭皮が1ミリ上がると顔は1センチ上がる。」↑
と言われています。
逆に言うと、
- 頭が凝る
- 顔が下がる
- 顔がたるむ
頭が凝ると、頭皮はハリを失い、重力や首のコリに引っ張られて顔が下がるということ。↓
“体の歪み”というものが、コリに引っ張られて歪む原理と同じです。
この辺りについては:歪み商法に騙されるな!整体VS肩こり・腰痛の原因をご覧ください。
また、血行不良を起こしている状態なので、ターンオーバー(新陳代謝)が乱れ、しみ・しわ・くすみの原因に・・・。
ですから、お勧めは頭皮マッサージ!
顔と頭皮は繋がっているので、ほぐして血流を促すことでリフトアップ効果があります。
頭皮マッサージは、指の腹でじんわりと押す感じでオッケーです。
- 頭皮をほぐす
- 顔の筋肉を鍛える
これが小顔セルフケアということになります。
顔を鍛える手軽な方法は、舌回しがお勧め!
口を閉じ、舌を歯茎の外側に沿ってゆっくり大きく回してみましょう。
口の周りの筋肉にしっかり負荷がかかればオッケーです。
無理のない範囲でやってみてください。
しっかり噛んで食べることも有効ですね。
また、顎関節が凝ることで「エラが張る」場合があります。
対処方は、指を口の中に入れて行います。
親指の腹で、奥歯のさらに奥にある縦に走っている筋肉(顎関節あたり)を捉え、じんわりと押しましょう。
気持ちいい感覚が大切です。
小顔ケアは全体観(ホーリズム)も大切
そして、整体視点の小顔ケアは、全体観(ホーリズム)も大切です。

例えば、“腸美人は肌美人”というように、
栄養たっぷりの血液を運ぶ、全身の血行が滞っていてはいけません。
いくら食事に気を付けても、スキンケアしても、栄養はちゃんと届いていないことになるので。
整体そのものもが美容法のひとつです。
→ 〇体液が滞らない環境を維持する。
ではでは、整体で人生を豊かに!
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