整体トンデモ列伝!「骨盤編」骨盤矯正・ダイエット

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整体トンデモ列伝!「骨盤編」骨盤矯正・ダイエット



今回は整体業界にはびこる“歪み商法”の王道、

「骨盤矯正」についてです。


骨盤矯正についてネットを見てみると、

「骨盤を閉めないと。」

と、まだまだ“骨盤神話”があるようです。

整体領域で骨盤関連の施術には、とても残念な共通点があるので「骨盤が気になる!」って方はぜひ読んでみてください。



というわけで、

  • 「骨盤は矯正できない理由」
  • 「骨盤ケアの整体的な王道」


というテーマでお話してまいります。


そもそも骨盤は矯正できない

驚く女性のイメージ


ちょうどこの記事を書いている今は、コロナショックの真っ最中ですが、メディアの報道を見ていると気づきがあります。

大衆はもっとも慣れ親しんでいる情報を真実と呼ぶ

ヨーゼフ・ゲッベルス



連日恐怖を煽られればそこからバイアスがかかり、正しいか間違っているかによらず、もっとも聞き慣れたその情報が真実になるということですね。

で、トイレットペーパーがなくなったり。


つまりは、

骨盤が開いていると、内臓が下がって便秘や冷え性や腰痛が酷くなってスタイルもドンドン悪くなる・・・ということを煽られれば、もう恐怖しかありません。

ネットや書籍で「骨盤矯正」というワードが浸透すればするほど、煽られるほど。

気になる方にとっては切実な問題になってしまいます。



しかし、

骨盤は矯正する必要はありません。

なぜなら出来ないからです。


そもそも骨盤は人の手で押しても動かないので。


よく「骨盤がゆがんでいますよ」と聞きますが、基本的に大きな外傷がない限り器質的に骨盤がゆがむことはあり得ません。

日本骨折治療学会



骨盤が歪んだり開いた状態になるということは、交通事故にあって骨折したことくらいしか考えられないのです。

ですから、整体で骨盤を矯正することはできません。

むしろ人の手で動いたら大変なんです。




骨盤の仕組み

そもそもの話なんですが、骨盤ってどんなものなんでしょうか?

ここが理解できていれば「骨盤を閉めないと!」なんてことはありません。


骨盤のイラスト


そもそも、

骨盤は超強力な靱帯で固められ、一昔前はまったく動かないとされていました。

今では「仙腸関節と恥骨結合が数ミリ動く」とも言われています。



解剖学の定説として「まったく動かない。」

とされていたものが、

整体や整骨院では「大きく動きまくる。」

と、100%主観の意見が広まりました。

(「広めた」といった方が正しいかも。)


出産のときとか、また普段から呼吸に合わせて大きく開閉しているような意見もあったと思います。



それらの主張を見てみると、

  • 蝶々の羽のような骨が大きく開閉する
  • 底のところが大きく開く



具体的に「どれぐらい」と言ってないのでよく分からない(その辺りも主観による“意見”ぽい)のですが、少なくともニュアンスからは数ミリという感じではありません。


レントゲン写真でも、骨盤が大きく開いた画像なんて誰も見たことありませんよね。

(交通事故による骨折を除いて。)

先ほど申しました通り、骨盤の形が変わっていれば整形外科による手術の領域なので。

整体で「はい、骨盤を閉めましょう!」という話でないことは覚えておいてください。




産後の骨盤矯正は必要ない

妊婦のお腹


骨盤矯正という言葉が浸透しているので「産後は骨盤を閉めないと!」と思われる方もいるでしょう。


産後の骨盤矯正は以下のような理屈です。

  1. 出産時には骨盤が大きく開く
  2. 開いた骨盤は自然に戻らない
  3. 開いた状態だと不具合が生じる
  4. なので閉めないとダメ!




産婦人科医のお客さまに施術しながらお伺いしたこともありますが、

「(骨盤は)大きく開かないと思いますよ」、とのことでした。

この辺りに関しては、医学的にもはっきりとは解明されていない部分でもあるようですが



でも、なぜはっきり解明されていないのかは簡単です。

それほど重要ではないからです。


体の構造上、骨盤が大きく開いていたり歪んでいたら歩くこともできないと言われています。

そのことからも、“大きく開いたまま”なんてことは有り得ないのです。

出産後、普通に歩いて生活できている時点で骨盤に問題はありません。



たまに恥骨結合乖離という状態になるようですが、痛みがあるようでしたら担当医にご相談下さい。

安静が第一です。

(この状態でも歩けません。)




また、いつの頃からか?

“産前の骨盤矯正”というものもあるようです。

が、やはり根拠はない・・・です。


面白いクイズがあるのでチャレンジしてみてください。

情報の見極め方クイズ↓(10点満点を目指そう!)

厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』




マタニティ整体はいつから?

結論から申し上げますと、いつからでもオッケーです。

むしろ、いつからと言うことはありません。

日頃から肩コリや腰痛などで整体に通っているならその延長ですし、あえて「マタニティ整体を受けとかなくちゃ!」なんてことでもないんです。

マタニティ整体の目的は、基本的には通常の整体と同じだからです。

マタニティ整体の施術風景


とはいえ、その効果は絶大です。

楽になっていただくことはもちろん、確証はないんですが「もう帝王切開しかない!」という難産を無事出産へ促せたり。

(ちなみにこのとき、お医者さんも「陣痛が来ない出産は初めて」と言っていたそうですよ。)


ですが、あえて特別なことはしていません。



例えば、寝違えとかギックリ腰もそうですが、“狙って施術するものではない”が私的な考えです。

「どうにかしたい!」って力みが間違った施術になりがちです。

野球に例えるなら“センター返しの延長がホームラン”。

力んで狙っていると空振りか凡フライって感じですね。


ですから、この辺りに関しては大きなことを言うつもりはないし言えないのです。



またマタニティ整体でも、骨盤が開く・歪む・捻じれる、的なことは一切関係ありません。

そんなことではなくて、いかに丁寧で安心できるかが大切です。

その目的は楽になっていただき自然治癒力を引き出すこと。


これまで整体を受けたことがない方も一度、マタニティ整体を利用してみてはいかがでしょう。

施術者の手法が合えばその効果は絶大なので。

体調がすこぶる悪いようなときは、産婦人科で整体を受けてもいいか相談してみて下さい。




骨盤ダイエットに効果は?

ウエストを計測する女性


骨盤ダイエットについても、骨盤が大きく開くことが前提になっているようです。


骨盤が大きく開いたままだと、

  • 骨盤に内臓が落ちる
  • 血行が悪くなる
  • 基礎代謝が下がる


その結果、ポッコリお腹・下半身太り。


そこで整体で骨盤を矯正をすればこの通り!

ぶかぶかのズボンを履く女性


よく見るこんなイメージ。


ですがこれまで申してきました通り、骨盤は開かないし、人の手で押しても動きません。

なので、骨盤は開く・整体で動かせる、というのが冒頭で申しました残念な共通点です。

「これでもかー!!」ってくらい露骨なまでの変化を見せることが、この手のセオリーなので。

ソリューションビジネス(問題解決)の王道です。



分かっていたり、知っている人から見れば、

「んなアホな・・・」ということも、

知らなかったり渇望する人には、欲求を刺激され不安を煽られれば真実になってしまうことがあります。


かくいう私も今思えば「カモられていた!?」ってことはもちろんあります。

大なり小なり誰にでもあるのではないでしょうか?

もうカモられたくありません。そう思っています。




整体的な正しい骨盤のケア

整体風景


骨盤のケアを一言でいうなら、

「筋肉をゆるめて、筋力アップ!」

これに尽きます。


極端に言ってしまうと、これ以上でもこれ以下でもありません。

そもそも体の歪みというものは、骨ではなく、筋肉によるものなので。


ですから、骨盤の形は変わりませんが、筋肉のコリ・ハリに引っ張られ骨盤が“傾く”ことがあります。

骨盤の傾きイラスト



この傾きを治すことを骨盤矯正としているところもあるようです。

この場合、原因がコリに引っ張られることなので、施術での対処法は筋肉をほぐすこと以外にありません。

実にシンプルなのです。


くどいようですが、筋肉のコリや弱さが原因で、骨盤自体に問題がないことは覚えておいてください。



また、骨盤の傾きにはクセによるものがあります。

例えば、カバンをいつも、

  1. 右の肩に掛けていると
  2. 左の肩が下がっている


というアレ。


骨盤周囲の筋肉も長時間のデスクワークなどでクセが付いてしまうことがあるんですね。

このクセとは、片側や一点に負荷がかかり続けることで起こる、コリのことです。




“骨盤を立てる・体を動かす”を意識する


巷では、足を組んで座ることを“悪”とする向きもありますが、足は組んでもオッケーです。

足を組むこと自体がダメなのではなく、ずーっとそのままの姿勢でいることが良くないとお思いください。

足を組むことによるいっときの体の捻じれなら、なんの問題もありませんので。


いわゆる「正しい座り方(骨盤を立てる)」も、筋肉は動かさないと固まる性質があるので、ずーっと同じ姿勢でいることがダメ!と言えるんですよ。


ちなみに“骨盤を立てて座る”とは、

骨盤の上に、積み木を積むように、

  1. 胴部
  2. 胸部
  3. 頸部
  4. 頭部


を載せていくイメージです。

骨盤を立てて座る女性


座禅とか瞑想してるっぽい感じですね。

クロワッサン 【座骨を見つけて、正しく座る。】座り方を変えるだけで、不調は治る!



どんな姿勢・座り方でも、長時間体を動かさないと血行が滞って筋肉は固まってしまいますので。

寝ているときにも寝返りを打つ理由ですし、

長時間体を動かさないことによる症状がエコノミークラス症候群だったりします。

こまめに足を組み替えるとか、疲れを感じたら立ち上がるとか、動かすことを意識しましょう。


正しい姿勢なら疲れないって、無機質なものに感じるのも事実です。

基本型としても、臨機応変に変化させる方がいいんじゃないですか。



整体では、「コリっている筋肉をほぐして傾きが戻るためのサポートをする」ということ。

つまり、通常の施術そのものが「骨盤ケアの王道」です。


「骨盤が気になる・・・」という方は、そのことを施術者に伝えて整体を受けてみてください。



ではでは、整体で人生を豊かに!


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